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アートで人が活かされ、場が活きる。

 

なごやヘルスケア・アート推進プロジェクトの企画編集会議に参加しました。
ヘルスケア・アートという、アートが社会に活用されていくそのプロセスに、私が学んできた「アートのメカニズム」「アートとメンタルヘルス」「アートと医療・福祉」の知識や経験が、必要とする誰かの力になればという想いです。
今回の会議では、
・そもそもヘルスケア・アートとは?
・ヘルスケア・アートマネジメントとは?
・ガイドブック制作やHPでの情報発信として、どう作っていくか?
・ヘルスケア・アートを推進するために、どんな事例紹介があったら良いのか?
・効果測定の必要性と効果測定はどうできるのか?
・ヘルスケア・アートを実施していく上での課題とは?
とてもとても有意義な議論となり、学ぶことも考えさせられることも多い時間となりました。
建築、空間デザイン、文化庁の先生方、そして、看護師、印刷・デザイン、フラワーデザイン、写真フィルム、アーティストなど、様々な業種からの医療・福祉現場へのアプローチやその実際の話が聴くことができたことも、貴重でした。
今日の対話を通してあらためて感じたこと。それは、立場の違いで、見えるものが異なっている。だからこそ、その視点を多視点として包括していくと、その現場の本質的な状況と課題解決の糸口が見つかっていくのではないか?という可能性です。
多視点をつなぐメディウムとして、アートが機能する。
アートを持ち込むことで、課題提起・現状の考察・解決案の模索・創発・状況の解体・共創といったプロセスを様々な立場の方を巻き込みながら対話によって辿ります。
ヘルスケアの分野におけるアートとは、アートを専門的に扱うということではなく、現場での多様な視点をつなぐツールとしてアートを活用するということ。つまり、人を活かすために。より良い場づくりのために。
ここにアートが介入することの大きな意義、目的があるのだと思います。
アートは、娯楽や装飾的な側面だけでなく、生きていることそのものに直結する力がある。それをいかに引き出していくか。
私自身がアーティストとして、表現し、アートを愛しています。そして、その力強さを体感しています。人類普遍のメカニズムがあるのは間違いないと、追いかけつづけてきました。それを個人的な体感や喜びに留めるのではなく、私がアートによって生かされているこの実感を、多くの人に届けたい。
日本のなかで、いよいよこのムーブメントが大きく立ち上がる気配がしています。私自身も20年間追いかけつづけたアートの社会的な可能性。今まさに社会へ旋風として巻き起ころうとしている様相です。そのウエーブの後押しに少しでも力添えができたらと、私の情熱もいよいよ高まりをみせています。
私自身の新規事業でも、この分野への情熱を注ぎたいと思っています。